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笹幸恵の軍事トリビア#68
『「ウクライナ国民斯ク戦ヘリ」
沖縄線に見る民間人の闘い
~「沖縄県民斯ク戦ヘリ」
大田實海軍中将の電文を読む』
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ロシアの侵略を受けたウクライナでは、
一般市民を巻き込んだ
熾烈な戦闘が行われている。
これに対して日本では、
「戦闘で死者を増やすくらいなら、
早く降伏した方がいい」などという
意見まで出てくる始末である。
国を守るために、軍隊のみならず
民間人までもが命を懸けるという気持ちが、
今の日本人にはわからなくなって
しまったのかもしれない。
しかし、そんな日本人も、かつては
民間人までが国を守るために闘い、
斃れていったという場面があった。
それが沖縄戦である。
戦後の歴史観では、沖縄戦で
死亡した民間人は単に戦いの
「巻き添え」の被害者扱いにされ、
しかも加害者が米軍ではなく
日本軍にされてしまっているが、
それは本当に正しいのだろうか?
沖縄根拠地隊司令官として
海軍の戦闘を指揮した
大田實中将が自決の直前に
送信した決別電を読み、
その実像に迫る。
そこに描かれた沖縄県民の姿は、
いまのウクライナ国民と
重なって見えないか?